家族みんなの幸せと一人一人の夢を両立させる・・・
「バーカウンターを作りたい」というご主人がいらっしゃいました。
普通は豪邸でもないので、物理的に無理なところもあるのですが、私は否定はできるだけしないようにしています。
でも、もしバーカウンターをリビングに作ってしまうと、家族のスペースが狭くなってしまいますし、スペースも設備も無駄が多くなります。掃除も大変です。
そこで、リビングの一角をバーコーナーにする提案をさせていただきました。
- 照明をつけてオシャレに
- ワイングラスを掛けるところがあって
- ワインセラーもおく
- ご主人は「夢が叶った」ととっても喜ばれていました。
お母さんにもキレイでいて欲しい
私は、子育て真っ最中の忙しいお母さんでもキレイでいて欲しいなと思います。
ある方の悩みで、"ダイニングテーブルがメイク道具で占領されてしまっている"というのがありました。
メイク専用のドレッサーを用意すれば良いのですが、ドレッサーを置いてしまうとスペースが無駄になって、結局ほこりをかぶる状態になってしまいます。
そこで、リビングの一角にドレッサー兼、収納スペースを提案することになりました。
キッチンをリフォームしたい
「キッチンが汚くなってきたから換えたい、リフォームしたい」という要望がありました。そのご家庭のお家は築8年で、キッチンもまだまだ十分に使える様子でした。
「キッチンをリフォームしたい」という理由をよくよくお伺いしてみると、本当のお悩みは「キッチンを人に見られたくない」「キッチンが散らかっているから」ということでした。
そこで、キッチンをリフォームすることよりも、人に見られてもいいような状態、散らからない状態にすることが大切だと思い、『いるもの』と『いらないもの』を分別していただき、 『散らかってしまう』というこれまでの習慣を見直していただいて、散らからない収納設計をさせていただきました。
ご自身で振り返っていただいたので、「何がどう変わったのか?を自分で意識できる」「その後の生活でも散らかりにくい」とおっしゃっていただいてます。
私の仕事はお客さまの要望通りキッチンをリフォームすることではないと思っています。
エステやフィットネスなんかもそうだと思いますが、行ったそのときは大満足、でも、日常に戻ってしばらくするとまた元通りなんてことになっては意味がないですよね。
やはり、住まいづくりで本当に大切なことは、夢や要望を単にお聞きするだけでなく、ご家族の行動習慣などをお聞きして、優先順位を考えて設計することが大切だと思います。
小さなスペースや予算の限られた家づくりのケースは特にそう思います。