あるご家族の新築の住まいづくりのケースです。
奥さまが「住育の家」の本を読まれて住まいづくりの考え方に感銘を受けられたようで、「住育の家」の本を持ってご自身でハウスメーカーさんにお願いしてプランをしてもらったそうです。
でも、何回しても満足いくプランにはならなかったそうです。「なんか違う、なんか違う」「でも、何が違うのかわからない、説明できない」
そこで、弊社を訪ねて来られました。
「一からのプランニングになりますが良いですか?」と申し上げたところ「お願いします。」と設計プランニングをすることになりました。
まずハウスメーカーさんのプランを見せていただくと、なるほど無駄が一杯の設計プランでした。
最初は、
「うちは無料でプランニングしますが、プランニングにお金を払う価値はあるんですか?しかも、一けた高いんじゃないでしょうか?」と ハウスメーカーさんにも言われたそうで、少し不安はあったそうです。
でも、プランニングを進めていくうちに「やっぱりお願いして良かった、必要だった。」とおっしゃっていました。
結果、建築面積は二坪小さくなっているのですが、「坪数よりも広々と感じる」とのことです。
それは、ご家族にとっての幸せな暮らしに必要な要素だけを配置して、無駄なスペースを無くしていった結果だと思います。
建築費用が坪単価70万円としたら、二坪で140万円の違いが出ることになります。
そして、一番良かったなと思ったことは、プランニングの過程で、当初は全く考えてもみなかった二世帯住宅にすることを選択されたことです。
普通、若いご夫婦なら新婚生活に夢を膨らませて、子育てや介護など、将来の暮らしは中々できないものです。
でも、弊社のプランニングでは5年後、10年後の将来の暮らしの幸せも、ご家族自身でイメージしていただきます。
今は子供も1歳半で手が掛かるし、おじいちゃんおばあちゃんもまだまだ元気、一緒に住んでくれたら子供の世話もしてくれて助かるし、小さいうちになついてくれていた方が良い。
ということで、 「同居するんなら今タイミングだな」と気づかれたそうです。
ご家族の今一番の幸せのカタチを選択され、その方向へみなさんで踏み出されることに関われたのは、私にとってもとても幸せなことでした。